余白 エモさは、段取りでつくれる。

沈黙は、埋めなくていい

黙った三十秒を埋めにいくと、たいてい話が浅くなります。沈黙を待てるようにするための準備の話。

設計メモ
場面すべて予算0円難易度むずかしい

ねらい相手が考える時間を渡す

会話が止まったとき、反射的に埋めにいっていました。

新しい質問を出すか、どうでもいい感想を言うか。
沈黙が怖かったので、とにかく音を出していたという感じです。

ただ、埋めにいった直後の会話って、だいたい浅いんですよね。

何が起きているか

相手が黙っているときは、たいてい次のどれかです。

  1. 何を話すか考えている
  2. さっきの話を、まだ味わっている
  3. 疲れている
  4. 本当に話すことがない

このうち 1と2は、埋めると壊れます。

考えている途中で質問を足すと、考えるのをやめて質問に答えてくれます。
そこで一段深い話が出てくるはずだったのに、浅いところに戻る。

3のときに必要なのは話題ではなく、休憩です。
埋めるべきなのは4だけで、体感ではそれは全体の一割もありません。

三十秒だけ待ってみる

やっているのは、「三十秒だけ待つ」というそれだけです。

長いです。実際やると、五秒くらいで手が出そうになります。

待つための準備として、二つやっています。

  • 飲み物を残しておく。 黙っているとき、口をつける動作があると持ちます
  • 斜めに座る。 目が合い続けないので、沈黙が事故に見えません

二つ目は席の設計と同じ話で、沈黙を怖くしているのは、沈黙そのものではなく環境だったりします。

言ってしまう手もある

それでも耐えられないときは、口に出します。

「ちょっと黙りますね」

これを言うと、なぜか怖くなくなります。
相手も笑ってくれることが多いです。

沈黙を「事故」として扱うから気まずくなるので、
予定されたものにしてしまえばいい、ということだと思っています。

外した話

一度、待ちすぎたことがあります。

相手が明らかに困った顔をしていたのに、
「待つのが正解」と思い込んで二分くらい黙っていました。

あれは単に気まずいだけの二分でした。

待つのは、相手が考えていそうなときだけです。
困っていそうなら、こちらから出します。
そこの見分けは、まだうまくできていません。

記事一覧へ